和金 金魚すくいの金魚

和金 Carassius auratus

日本人の約9割が飼ったことがあるという魚,金魚。(根拠なし)

金魚にもいろんな種類があるけれど,金魚すくいの金魚といえば,この和金と呼ばれるタイプか,出目金タイプの黒い金魚かな。九州地方では琉金タイプの丸っこい金魚が使われることもあるらしいです。

金魚の起源は約1700年前だそうで,「赤いフナ」が中国で発見され,品種として固定されたものが始まりのようです。日本には鎌倉時代に伝わり,江戸時代後期から品種改良が行われるようになったらしい。
現在では約20種類の品種(「種」ではなく)が存在しているようです。
最近はピンポンパールのような丸々とした金魚が人気のようだけれど,個人的には,和金やコメット(アメリカでつくられた品種)のようなフナらしい形の金魚が好きです。
出目金や水泡眼(中国で作られた品種。目の角膜が肥大化したタイプ)は,なんとなくちょっと申し訳ない気分になってしまう(あくまで好みです)。

しっかりと飼えばとても長生きで,15~20cmくらいにまで成長する金魚だけれど,金魚すくいですくった金魚がそれほど大きくなるまで長く飼育されているのはあまり耳にしません。
私も小学生の頃,すぐに殺してしまいました。
丈夫だけれど大食漢で,すぐに水を汚してしまうから,家庭に急ごしらえで置いたような水槽では,ある程度しっかり管理してあげないと死んでしまうのかもしれません。あとは玄関先みたいな,温度変化の激しいところに水槽が置かれていることが多いからかも。


金魚はかわいい。
かわいいけれど,人間の業というか,うっすら後ろめたさを感じてしまう生き物。
毎年日本橋で開かれる「アートアクアリウム」という,金魚を色とりどりの照明で照らす展示があるのだけれど,開催されるたびに,管理状態の悪さとか,そもそも「アート」×「生き物」というコンセプトが受け入れられない方々が一定数いて,話題になります。
アートアクアリウムに関しては,僕は「自分からすすんで見にはいかないかな」というスタンスなのですが,それはアートアクアリウムそのものが嫌いというよりは,自分のやっている趣味の,後ろめたいと感じている部分を見つめるのが怖いからだと思います。
「鑑賞目的」で「水槽で魚を飼う」という時点で,もうじゅうぶんに利己的な行為であることに変わりはなくて。どれだけしっかり飼っているつもりでも,ふとした拍子に魚は病気になるし,たぶん天寿は全うできていない。
人間から見て綺麗だなと思う水槽で,人間から見て綺麗だなと思う魚を飼育する。
その行為自体は,アートアクアリウムもネイチャーアクアリウムもそんなに変わらないんじゃないかなと思う。

業だなあと思いながらも,せめて愛情をもってなるべく長く元気な状態で飼ってあげたいなあと思いながら魚を飼い続ける日々です。

種類キンギョ(和金)
生息地なし(原種は中国・日本など)
体長最大15~20cmくらい
飼育難易度★☆☆☆☆☆ 丈夫
繁殖難易度★★★☆☆☆ 産卵したら卵をすぐに隔離
人工飼料
飼育目安45cm水槽に1~2匹くらい
かかりやすい病気白点病,尾ぐされ病

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