クラウンキリー 道化師メダカ

クラウンキリー Pseudepiplatys annulatus

クラウンキリーはアフリカに生息する卵生メダカの仲間です。
熱帯魚の「卵生メダカ」というとカダヤシ目の仲間を指すことが多く,同じメダカでも日本のメダカは「ダツ目」なので,熱帯魚の「メダカ」と日本の「メダカ」は分類上違う仲間です。ややこしい…。
英名だと,熱帯魚のメダカはkillifish,日本のメダカはricefish。英名の方が誤解を招かないかもしれませんね。
クラウンキリーの「キリー」は,killifishのキリーです。

カタカナでクラウンと書くと「王冠(crown)」を思い浮かべて,「ああ,尾の形が王冠っぽいからクラウンキリーなのか」と思ってしまうけれど,クラウンキリーの英名は「clown killifish」。「道化師(clown)」の方のクラウンです。黄色と黒のストライプの体,尾の赤が道化師っぽいからということに由来するよう。

アフリカ産の卵生メダカは短命であることが多く,クラウンキリーの寿命は1~2年程度です。
やや神経質な魚ではありますが,飼育難易度がすごく高いというわけではありません。ただ,そもぞもの寿命が短いということもあって,長期飼育は難しいように感じます。
口に入るサイズの餌であれば人口飼料に餌付きます。泳ぎが上手い魚ではないので,他種の魚と混泳させる場合には注意が必要です。単種飼育か,混泳させるとしてもエビや低層の魚と混泳させるのがよいと思います。
水槽の上層を泳ぐので,浮草を入れておくと落ち着きます。
繁殖は難しくはありませんが,稚魚もまた神経質で,水質の変化に弱いので,繁殖をさせたいのであれば繁殖用の水槽で管理した方がよいと思います。

種類クラウンキリー
生息地ギニア,リベリア
体長3cmくらい
飼育難易度★★★☆☆☆ やや神経質
繁殖難易度★★★☆☆☆  環境を整える必要あり
人工飼料(小さな顆粒やパウダータイプ)
飼育目安30cm水槽に5匹くらい
かかりやすい病気白点病,飛び出し

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