ネオンテトラ 色の意味

ネオンテトラ
Paracheirodon innesi

街でよく見かけるネオンサインは,機械による一律生産ではなくて,ひとつひとつ手作りされているという話を,昔,映画だったか本だったかで知りました。思い通りの形に管を曲げるのが,機械ではなかなか難しいそうです。
そのことを考えて無数のネオンサインがある街を歩くと,気が遠くなって酔いそうになる。

ネオンテトラの「ネオン」は,(たぶん)ネオンサインみたいな光沢をもった体側面の青い色と,体下部の赤い色に由来しています。
熱帯魚の色は,まだ解明されていないことが多くて,ネオンテトラがなんのためにこんなギラギラした色をしているかも,はっきりとはわかっていません。
ネットで調べてみると,「アマゾン川の黒く濁った水の中では,青が見えにくいから。」とか,「水面の反射を利用して捕食者を騙すため。」みたいな説が出てきて面白い。生き物の色の話は本当に面白くて,どんなことにも意味ってあるんだなあ(どんなことにも意味付けってできるんだなあ)と思える。人間の体表の色の違いにも,文化的な意味ではなくて生物学的な意味が,しっかりとあるらしいです。

ネオンテトラはまさに熱帯魚の定番という感じで,飼育は「初心者向き」とされているけれど,水槽導入時はちょっと弱りやすくて,慎重に水合わせをした方がよいと思います。どちらかというと,似た魚のカージナルテトラの方がより強くて,よりきれいな印象(主観)。
あと,飼うときは10匹以上の群れで飼った方が断然きれいです。

種類ネオンテトラ
生息地ペルー(アマゾン川)
体長4cmくらい
飼育難易度★★☆☆☆☆ 導入初期は弱りやすいが,基本的には丈夫
繁殖難易度★★★★★☆ 稚魚が小さすぎて繁殖は困難とされる
人工飼料
飼育目安45cm水槽に10匹,60cm水槽に20匹くらい
かかりやすい病気白点病,ネオン病,皮下線虫の寄生

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