スカーレットジェム 極小絢爛

スカーレットジェム
Dario dario

10数年前,家の地下室をまるごと水槽部屋に改造してしまうくらいの熱帯魚マニアの方に紹介していただいた魚。
「小型美魚」とはまさにこういう魚のことを言うのだなと思うくらい,深紅に染まった小さな体と,所々に入る青い光に,心を奪われました。

「スカーレット」は色名の他に高級織物のことを指すし,「ジェム」は宝石だし,名前からしてウニいくら丼くらいとても贅沢だけれど,決して名前負けしない色鮮やかさで,小さな体に豪華絢爛さを感じさせる魚です。

当時はとても珍しい魚として知られていて,熱帯魚ショップでもあまり見かけなかったし(田舎だったからか?),稀に見かけても,とても高かった記憶があります。
でも,今では流通量が増えてきたからか,1匹数百円程度で売られていることもあるくらいになりました。ただ,相変わらず色の地味なメスはあまり見かけません。ペアで売られていたら,水槽を1つ増やしたくなって仕方なくなるんだろうな。

冷凍赤虫やブラインシュリンプしか食べないなど,食べる餌が限られる以外は飼いやすく,特に飼育に苦労することはありません(動物性の餌しか食べないので,水の汚れには注意が必要)。
泳ぎ回るタイプの魚ではないので,水流は弱めの方がよいように思います。小型水槽で飼育するのであれば水も汚れやすいので,ろ過装置としてはスポンジフィルターが,ろ過能力の高さも水流の強さもスカーレットジェムにはちょうど良いのではないでしょうか。とはいえ,ろ過装置の好みは人それぞれなので,別に外掛け式でも底面式でも問題はありません。水槽内が洗濯機状態になっていなければ,何だってよいと思います。

小型水槽に数匹スカーレットジェムを入れれば,たまに小競り合いをしてヒレを真っ直ぐに伸ばす,とても綺麗な姿を見ることができます。混泳はさせずに単独で飼育し,水草を茂らせて隠れる場所をつくってじっくり育ててれば,その色はますます美しくなっていきます。

メスさえ入手できれば,繁殖もそれほど難しくはなく,たくさんのウィローモスを水槽に入れておけば,いつの間にかふえていることもあるくらいです。

種類スカーレットジェム
生息地インド
体長3cmくらい
飼育難易度★★★☆☆☆ 与える餌には注意
繁殖難易度★★★☆☆☆ 水草を茂らせれば繁殖は容易
冷凍赤虫,ブラインシュリンプ
飼育目安45cm水槽に5匹くらい
かかりやすい病気白点病

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