チェリーバルブ
Puntius titteya
コイ科の仲間の表情は,どことなくすっとぼけていてかわいい。
ちょっとずんぐりした体と,ちょびひげがとてもいい味を出しています。
チェリーバルブは昔から知られている魚で,あまりに定番すぎて雑誌の小型美魚特集などにもあまり登場しないけれど,実はとても美しくなる魚です。
ヒレも含めて体全体が真っ赤に染まり,所々に黒いスポットが入る。繁殖期のオスは赤色にさらに深みが出て,フィンスプレッティングをする姿は,それはもう目を見張るものがあります。
複数飼育すれば,群れて列車のように連なる姿を見ることもできます(普段はけっこうバラバラで自由気ままに生活しているけれど)。
アヌビアスやミクロソリウム,ボルビティスのような濃い色の水草ととても相性が良くて,濃い緑にチェリーバルブの濃い赤色がよく映えます。陰性水草はあまり光量を要求しないので,照明に電球色のLEDを使って,「東南アジアの夕暮れ」感を出した陰性水草レイアウトの中でこの魚を飼育するのが個人的にはめちゃくちゃ好きです。
性格がおとなしく,何でもよく食べるので,混泳水槽においてスネールやプラナリアの駆除役として活躍することも多いです。
飼育もとても簡単で,水質の変化にも強く,繁殖も比較的容易なので,熱帯魚飼育初心者にもとてもおすすめできる魚です。
ロングフィンタイプやオレンジ色のタイプ,アルビノタイプなどさまざまな品種改良のチェリーバルブが出回っているけれど,個人的にはノーマルなチェリーバルブが動きの面白さと色の深みがあって好み。
種類 | チェリーバルブ |
生息地 | スリランカ |
体長 | 4cmくらい |
飼育難易度 | ★★☆☆☆☆ 丈夫。初心者向き。 |
繁殖難易度 | ★★☆☆☆☆ 水草を茂らせれば繁殖は容易 |
餌 | 人工飼料 |
飼育目安 | 45cm水槽に7匹くらい |
かかりやすい病気 | 白点病 |
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